近年は面白いゲームソフトが少なくなっていて、ゲーム業界も大変な過渡期にあるようです。
ゲームの歴史は古くからは「すごろく」や「福笑い」といったものから始まっています。
やがてボードゲームになって、家族や親戚が集まる年末年始などは大人も子供も一緒に遊ぶことが出来るものでした。
それからゲームセンターなどで出来るゲーム機が若者の間で流行りましたが、子供は利用することが難しい環境でしたので、家庭用の設置型ゲーム機が発売された時は、親がおもちゃ屋さんに並んで買ったものでした。
その頃のゲームはとても単純なものでしたし、携帯式のゲーム機も今のスマートフォン2台を並べたような2つ折りのもので、ひたすら同じことを繰り返すだけのものでした。
やがて歩く、方向を変えるくらいの単純な動きしか出来なかったゲームの中のキャラクターが、飛んだり跳ねたり出来るようになりました。
そしてアクションゲームが出来た時には人間では出来ないような動きを、画面の中のキャラクターがすることでまず驚いたものです。
今の技術に比べるとかなりレベルの低いプログラムなのでしょうが、当時は画期的でした。
現在では3Dといった技術も使用されてはいますが、アクションゲームが登場した時のような感動はあまり感じられないように思います。
それは今までは「出来そうにもないこと」をゲームの中では出来ることが面白かったのに、最近のアクションゲームは「出来そう」な動きをしているからです。
より人間に近づけて、リアルなイメージを優先しているのかもしれませんが、それではユーザーはリアルの世界からゲームの世界に入り込むことが出来なくなり、面白くなくなってしまうのではないかと思います。
空想の中にほんの少しリアルというエッセンスを加えたアクションゲームが登場すると、また違う風が吹くかもしれません。
ゲーム業界ではエンジニアの求人が常にあり、人手不足の状態ですが新しいアクションゲームのエンジニアが現れることを待ち望んでいるのはユーザーなのかもしれません。